
ぼったくりタクシーが高確率で存在する
タクシー乗車後はきちんとメーターボタンを押しているのかを確認。
日本と韓国での違いは、会社へ売上報告をせずに言い値で支払わせ、売上金を自分の懐に入れてしまうぼったくりタクシーが存在するということです。
旅行客とわかるとタクシーメーターを押さずに、日本語でコミュニケーションしようとしながら、値段の交渉をしてきます。
特に注意すべきなのが個人タクシーといわれる車体がシルバーのタクシー。
もし、タクシーメーターを押していないまま発車した場合にはぼったくりタクシーですので、遠慮なく停車して降ろしてもらうよう、申し出ましょう。1円も払う必要はありません。
韓国は治安がいいといえますが、今でも夜の時間帯に1人での乗車や女性だけで乗車する場合にはかなりの確率でメーターボタンを押さないぼったくりをおこなうタクシードライバーが存在するので、乗車時には手元に注意してみましょう。
少々高くなりますが、模範タクシーといわれる黒いタクシーがあればそちらを選ぶようにしましょう。
現状の韓国タクシー料金
数年前まではタクシーは日本の1/5の相場といわれていましたが、韓国の初乗り料金が2019年2月に改訂され、現在はオレンジカラーのタクシーで3,800ウォン、模範タクシーであれば6500ウォンと値上げされました。
およそ100ウォンが日本円でいう約10円なので、約380円ということになります。
都内の初乗り料金は約410円ですので、現在では1/5ほどまでは安いというわけではなさそうです。
また、日本と料金形態が違うのは車の色によって料金が変わるということ。
模範タクシーは日本のタクシーとほぼ同価格帯、場所によっては高く感じてしまうでしょう。模範タクシーでも接客の質はほぼ変わらないので、日中であればオレンジのタクシーに乗車することをお勧めします。
車体の色によって違う料金
オレンジやシルバー、個人タクシーである白カラー車体であれば3600ウォンほどですが、車体が黒カラーのタクシーの初乗り料金は日中の料金で初乗り料金は6,500ウォンほど。




模範タクシーといわれる黒カラーのタクシーは、日本のようにドライバーに必要なスキル研修を受け、そのテストで合格したドライバーが運転しているためその分高い料金が設定されています。
基本的にはセルフで
日本でタクシーに乗車する際には、後部座席の扉が自動で開くようになっていますが、これは日本独自の仕様で、韓国のタクシーは通常の自動車のように手動仕様になっているため、自分の手でドアを開けて乗車します。また、降車時も同様です。
そしてトランクに載せたい荷物を持っている場合にも、自分で積むことが前提としてあるため、ドライバーが協力してくれる対応はほぼないと思っていたほうがいいでしょう。
基本的に、ドライバーは乗客への気遣いなどの接客サービスは行われていません。タクシードライバーは「乗車させた分だけ乗車させた分の運賃をもらう」のみととらえましょう。
韓国ではこのようなサービスが普通ですので、日本とは違う接客サービス対応に困惑しないよう、心構えをしておきましょう。
スマホ操作の”ながら運転”は寛容な対応を
韓国は常に誰かとコミュニケーションを取っていて、タクシードライバーでも乗客がいても電話をし続けている風景が日常的です。
会話をしていなくても、ハンドルの横に設置しているスマホには頻繫にメッセージや電話の着信音が鳴り続けています。
日本のようにハンズフリーモードであれば違反でないため、もし会話が始まっても、寛容な心で対応してあげましょう。
コミュニケーションは韓国語のみ。外国語はわからない。
韓国のタクシードライバーは韓国語しか通じない場合があります。
簡単な英語でも、多くのドライバーが通じません。
最近は多言語対応できるインターナショナルタクシーが走りはじめましたが、台数も少なく、街中でタクシーを拾う場合はなかなか遭遇しずらい状況が続いています。

目的地や要望を伝える場合にはハングル文字が表示されいてる画面か、現地の言語で書かれた地図を見せてあげましょう。
余談にはなりますが、タクシードライバーは通常のスマートフォンの画面では文字が見えにくいのか、画面拡大を求めてくることが多くあります。
アプリでの表示はハングル文字がかかれていなかったり、画面拡大(ピンチアウト)できなかったりするので、ブラウザで表示できるよう準備していたほうがいいかもしれません。
進まない道路
韓国は移動を自動車でする人が多く、日中の道路はかなり混みあっており、特に都市部では近距離の移動でも時間がかかります。
道を熟知しているドライバーが運転する場合には、遠回りして目的地を目指したほうが早く到着することもあるためそちらの道を選択する場合があります。
ただ、もちろんその距離分の料金は乗客が負担。
ほとんどの道が中央分離帯のある道路のためすぐにUターンすることが難しく、そのために遠回りすることもありますので、目的地への方向を把握してからタクシーに乗車しましょう。
チップはなし
韓国文化には乗車料金以外にサービスに対して払うチップ制度は存在しません。
メーターに表示された金額がそのまま支払う額となります。
便利なカカオタクシー
韓国で普及しているタクシー配車アプリカカオタクシーでは、タクシーを現在地まで呼ぶことができます。

このアプリの登録は電話番号での認証が必要となるため、もし短期的な日程で韓国へ行く際には日本で会員登録を済ませていきましょう。
カカオタクシーで呼べるのも日本と同様、タクシー会社の車両です。一般人の車が来るわけではありませんので、安心して利用できます。
混雑している時間帯やタクシーがつかまえにくい地域では活躍してくれることでしょう。
まとめ
- 韓国のタクシー料金は日本と同じくらいか少し安い
- ぼったくりに注意
- ドアの開け閉め、荷物の積み降ろしは自身で
- 目的地を伝える場合には韓国語で
韓国での移動はタクシーでスムーズに。
ルールをわかっていれば、安全に便利に安く利用できます。ぜひ機会があったら乗ってみてくださいね!