タクシーが敬遠される理由

タクシーというと非日常的な高価なイメージで、電車やバスに比べて使用頻度も少ないかもしれません。でもじつはデメリット以上にメリットがあることをご存知ですか?

タクシー利用のメリット・デメリット

生活の中ではタクシーがあってよかったと思える場面が想像以上に多くあります。

たとえば、深夜の終電後の帰宅など、日常的に使用するものから、旅疲れでふとタクシーに乗ってみたり、あらゆるシーンがありますがそれによってどんなメリットがあるのか、逆にデメリットなのかをピックアップして紹介します。

メリット

・目的地に直接たどり着くので調べる時間が必要なくなる

・電車の混雑、乗り換え時のストレスから解放される

・プライベートな空間として利用できるので、他人の目に気を遣わないですむ

・道に迷う不安を抱えなくていい

・24時間営業なので便利

・拠点だけでなく道路沿いにいるので空車であれば乗車できる

・時間を指定して配車できる

・全国の乗車料金はほぼ一律

・荷物があっても同じ料金

当たり前のように私たちはタクシーに乗り、行き先を伝えていますが、(特別な場合を除き)ドアトゥドア確実に目的地へ辿りつけることは、ドライバーさんに無意識に信用を置いているということなので、日本独特の安心感があります。

乗り換えのための検索や地図を見ながら道探しをする必要もなく、到着までのあいだ他人の目を気にすることなく自分のことだけを考えていられるのもプライベートな空間だからこそで、移動中も快適に時間を有効活用することができるのです。

また、終電後から始発までの間、他の交通サービスが停止している時間帯も営業を行っています。終電を逃してしまった時や、深夜に体調が悪くなった際に夜間救急へ行く交通手段など、想定していなかった事態にすぐ手配できるのがタクシーの一番の魅力です。

全国の乗車料金がほぼ一律ということは、旅行先でも観光客料金を設定されていることはないということです。たとえ、ホテルの前に停車しているタクシーを使ったとしてもチップのような上乗せされた料金がかかることはありません。

デメリット

・他の交通機関に比べて割高なので日常的に使用しにくい

・料金が事前に確定されていない

・渋滞、信号待ちの時間でも料金が発生する

・タイミングによっては空車のタクシーが見つからない

・ドライバーの対応に差がある

・遠回りされる場合がある

・車両によって支払い方法が制限される場合がある

バスや電車を利用する場合の停留所や駅といった明確なルートがタクシー業界には設定されていないため、目的地への所要時間や金額が、事前に分からないことはやはりデメリットと捉えてしまいます。

金曜日の繁華街でタクシーを捕まえたあと、信号待ちでうまくタクシーが進まない・・など、事前に想定していなかったことはよく起こりますし、深夜の時間帯は料金が気になるため、メーターを確認する頻度も高くなってしまう気がします。

また、タクシーも人が行うサービスですので、運転技術に差があったり、経験年数によって混雑回避の裏道を知っている人もいれば、プロといえど住宅街などの入り組んでいる場所を目的地とする場合にはカーナビで道路検索することもあるため、同じ目的地に向かう場合でも多少の金額の増減があることは確かです。

近年はクレジットカード以外にもPASMOやスマホ決済など、タクシーでも支払い方法の選択ができるようになりましたが、導入するための費用や、支払い経費の都合により、対応する会社も一斉に行うことが難しいため、特に手持ちの現金がない場合には乗車時に確認して、支払いが限定されている場合は、止まってくれたタクシーに対して乗車をこちらから断ざるを得ない場合もあります。

タクシーを上手に使うコツ

メリットとデメリットの両方を挙げてきましたが、デメリットを理解したうえで、メリットをうまく活用して、効率の良い使い方をしましょう。

☑深夜の緊急事態!救急病院へ行きたい!

24時間、あらゆる地域を網羅する状態でタクシーが営業しているため、想定していなかった時間帯でも、利用者登録していなくてもすぐに利用できるのはタクシーです。

(※もちろん緊急事態であれば救急車を呼んだほうがいい場合もありますので、最寄りの夜間救急に電話相談いただくことをお勧めします)

電話やアプリで自宅まで配車してもらい、そこから病院の入り口まで直接乗り入れることができます。公共施設への道や、停車場所はタクシードライバーの得意分野です。行き先の施設名を伝えるだけできちんと対応してくださいます。

また、自分で運転できる状況であっても、いつもと身体の調子が違う場合には悪化する恐れがあること、診断後には緊急入院となる事態や、薬の副作用による影響で自力での帰宅できない状況になっている場合があることが考えられますので車を運転して病院へ行くとはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

☑接待や法事に大切な人への心配りとして活用すること

指定した時間と場所へハイヤーを手配しておくことで、一緒に時間を過ごしてくれたことへの感謝の気持ちや、配慮が相手に伝わるおもてなしができるのです。タクシーチケットも使用し、大切なお客様に最大のおもてなしをすることができ、信用にもつながるのです。

☑隣駅まではタクシーのほうがコスパがいい

東京都内での隣駅までは、おおよそワンメーターで行ける距離です。ワンメーターというのも、近隣都道府県で乗車する場合にはワンメーターの距離が約2㎞ですが、東京都内のワンメーターは約1kmで410円という設定です。

タクシーに乗車することを選択すれば山手線の初乗り料金は130円なので、3人の乗車料金で料金ほぼ同額になります。駅までの道のり、改札を超えてホームへの階段を上ったり・・・という時間を比較すると、道路を走行しているタクシーに乗車してしまったほうが(混雑の程度にもよりますが)早く目的地へ到着することができ、同行者のペースに合わせたり、次の電車の時間を気にする必要もないのです。

さらに、プライベートな空間は電車と比べて比較的雑音が少ないため、会話がなくても気まずい雰囲気になりにくいことがポイントです。

実は、タクシードライバーにとって短距離の乗客はあまり歓迎されていません。だからといって長距離の利用を推奨する訳ではなく、それほど短距離乗車は乗客にとってコスパがいいといえるのです。

タクシーをお得に乗る方法は?抑えておくべきポイント

タクシーをうまく利用したい方法が分かったところで、それでもやはり想定外の出費はお財布に大打撃。長距離になるほどメーターに表示される金額は気になりますよね。もっと安く、もっとお得と感じられる乗り方をご紹介します!

・クーポンを活用する

・MOVアプリを使用する

・大人数で乗車する

・目的地への進行方向で進む道路でタクシーを拾う

・信号が青になって走り出したタクシーを拾う

・朝5時以降の割増料金時間外で乗る

☑「クーポンを使う」

タクシーに乗車する際には必ずアプリを検索します。ほとんどといっていいほどのアプリでクーポンを発行しています。

おすすめは『Japan Taxi』という日本全国で配車可能アプリ。クーポンコード入力画面で『B01A92』を入力して初回登録するだけで1,000円分の割引が適用されます。

☑「MOVアプリを使用する」

配車アプリで「0円で乗れる」と話題のMOVアプリ。

そう、距離に関係なく無料でタクシーに乗車することができるのです。まだ東京23区内での営業とのことですが、タクシー内に表示されるサイネージの広告を見る代わりに、どこまで行っても無料で乗車できるというとてもお得な制度。このシステムを導入している協賛企業がまだ少ないということもあり、営業車はまだ少なく、空車表示された数秒後には予約が入るという、競争率の高いアプリとなっています。混んでいる時間帯に利用するのは難しいかもしれません。

☑「大人数で乗車する」

1人で乗車するよりも、多くの人数で乗車したほうが1人当たりの価格は安くなります。

割り勘する人数が多いほど、電車やバス移動した時よりも安くなることもあります。中型タクシーであれば助手席含め、最大4名乗れます(12歳未満のお子様は、3名で大人2名分)。

☑「目的地への進行方向で進む道路でタクシーを拾う」

一方通行に限定された道路や、右折・左折専用レーンで走行しているタクシーを拾ってしまうと、目的地が進行方向と逆の場合、大きく回り道をしなければなりません。

もしそれにすぐ対応できるような道路であれば追加料金はかかりませんが、例えば、中央分離帯がある場合、Uターンのために走る距離分もきちんと請求されてしまいます

目的地の方向をあらかじめ調べておき、自分のいる場所が逆方面だった場合には、横断歩道を渡ってタクシーを捕まえたほうが少々時間がロスするかもしれませんが、絶対に経済的です。

☑「信号が青になり走り出したタクシーを拾う」

タクシードライバーは乗車を乗せた瞬間にタクシーメーターをオンにします。

なぜこれが料金加算になるかというと、時間運賃が赤信号で停まっている場合にも適用されるからです。

さらに、歩道から最も近い車道の場合は、左折専用レーンにいるタクシーだと気づかず、乗車後に車線変更ができないまま、結果的に最短距離でない方法で目的地に向かうことになりますので要注意です!

☑「朝5時以降の割増料金時間外で乗る」

22:00~5:00までの間は、通常料金よりも2割ほど料金が変わります。この時間帯のタクシー乗車はできるだけ避けていただくことをお勧めします!割増時間帯はタクシードライバーが手動で料金のスイッチを切り替えているわけではなく、メーターの機器が自動的に切換えを行っています。そのため、ドライバーが値引きをしたくてもできないシステムです。

かといって、終電を逃してしまった直後などはなかなか、深夜料金を避けるタイミングで帰るなんて、そう上手くいかないですよね・・・

まとめ

いかがでしたか?

タクシーは他の移動手段よりも割高感があり、日常的に使用するのはお財布に厳しいものの、24時間、どこへでも配車可能、ドアトゥドアということができるのも、タクシーならではです。乗車するからにはタクシードライバーのサービスの質を求めてしまいがちですが、タクシードライバーも千差万別。サービスにはデメリットもつきものということも理解しておくことも必要です。

日々の生活に特別感を出すものであったり、困ったときの解決策としてタクシーを上手に活用することが重要かと思います。ぜひ、利用される際にはポイントを抑えておいてくださいね!

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